ADXの検証③~ADXをどう使うか
色々なロジックをEA化して検証しています。
検証の過程も含めてアウトプットしているので、ゴールが見えていて、こうやれば勝てますよって話ではありません。
もしかしたらこの中に、みなさんにとってのヒントが有るかもしれないし、無いかもしれないし…
ADXについて色々と調べてみました。
その結果から僕が考えたことをまとめます。
ADXの基本的な事が分からない方は、解説サイト等で調べてからご覧ください。
ADXについては以下の検証も行っていますので是非ご覧ください。
ADXの使い方を考える
ADXが長く上昇している場面では、トレンドが発生し勢いのある相場なのが分かります。
このことをメインにしてロジックができないか色々と試みました。
ADXが上昇を始めて下降に転ずるまでの間で仕掛けるというアイデアです。
検証の過程で気づいた事や考えた事をまとめていきます。
ADXの上昇と下降
ADXが上昇している場面はトレンドが発生し値動きに勢いがあり、下降している場面はそれまでのトレンドが終わり方向感のない状態や反転している形になります。
実際のチャートで確認してみましょう。
サブチャートの白いラインがADXです。
+Dlと-DLは非表示にしています。
ADXの上昇場面
図1
図2
図1と図2は、ADXが目立って上昇している部分を抜き出してみました。
それぞれ値動きに勢いがある場面と言えるでしょう。
ADXの下降場面
図3
図4
図3と図4では、ADXが目立って下降している場面では方向感が無かったり、それまでのトレンドと逆行している様子が分かると思います。
ADXをロジックのメインにできるか?
上記の特性を利用して、メインをADXにしたロジックができないかと考えました。
ただ、上記の説明も含め、終わったチャートを見ながらの構想です。
実際には、これからできてくるチャートで同じように判断できるのか?という問題があります。
例えば、次のような感じです。
パターン1
図5
図6
図5は、赤丸の部分でADXが上昇を始めています。
そして、そのまま伸びて図6のようになりました。
パターン2
次に図7ですが、パターン1図5の赤丸と同じように青丸部分でADXの上昇が始まっています。
図7
図7以降の流れは図8のようになりました。
上昇の様子を見せていたADXは伸びずに下降に転じています。
図8
このパターン2のようなダマしが頻繁にあるのがパッと見ただけでも分かります。
果たして、ダマしを回避する良い方法が見つかるか?
それとも、勝率やリスクリワードのバランスでダマしを上回る事ができるのか?
そんなことを考えながら、色々なことを試しました。
ポイントはADXをメインに置いたロジックということで、ADXが上昇の時に○○になったら…というような条件で考えました。
結果としては、バックテストの結果を提示するほどのものは見つからず…。
しかし、収穫が何も無かったわけではありません。
以下、検証をしながら考えた、ADX活用のアイデアを紹介します。
ADXをどう使う?
フィルターとしての活用
ダマしが多い点から、ADXが上昇の時に○○になったら…というADXをメインにしたロジックは上手くいきませんでした。
しかし、○○になった時にADXが上昇していたら…という感じでフィルターの1つにするのは有効だと思います。
具体的なものはまだ試していませんが、今後のロジック研究の中でやってみようと思います。
上位足を参考にする
図9の上段は1時間足、下段は5分足です。
黄色い線で囲んだ部分は同じ時間帯です。
図9
こちらもまだ具体的には何もしていませんが、何かできそうな感じがしませんか?
裁量で環境認識に使う
・エントリーの際に勢いを見る。
・勢いが弱まってきたから決済する。
・勢いが続いているから追加エントリーをする。
など、その時の状況判断に有効かもしれません。
特に、スキャルピングで活躍しそう。
まとめ
今回は具体的なロジックを何も提示できず中途半端な感じですが、ADXメインの検証の締めとして記事化しました。
そもそもメインで使うようなものではない気もしますので、フィルターとしての活用のアイデアが見えただけでも収穫があったと思っています。
また今回は触れていませんが、+Dlと-Dlも使ってさらに幅を広げる事ができるかも知れません。
まぁ、これだ!っていうところに到達は出来ませんでしたが、ADXは何かに使えそうと割と本気で思っています 笑。
2021年9月24日追記
ADXとモメンタムを使った手法を検証しました。
バイナリーの高勝率手法として紹介されていたものです。
良ければご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
EA化について
EA作成にはレッツリアルの無料ツールを使用しています。
また、プログラムの勉強とカスタマイズ性を考えて以下のサイトを参考に独自に改変も行っています。